HDFury3: 2010年6月アーカイブ

 

前回はHDFury3の本体を紹介した。しかし本体およびその付属物だけではテレビのD端子へは接続できない。今回は第1回で説明した接続を行うために購入した他のものを紹介する。

 

D-Sub15pinからD端子へ

 

hdfury3linkcablepackage.jpg

簡易なパッケージ

 

HDFury3の出力はD-Sub15pinで、これをまずD端子へ変換する必要がある。テレビチューナのそばに設置するためケーブル長は必要ない。できれば10~20cmであればよいか。

 

購入したのはIOデータのI-O DATA AVeL LinkPlayer「AV-LS300シリーズ」用 ディスプレイ出力変換ケーブル MA-D2A というものである。そもそも商品名のとおりIOデータのAVeL LinkPlayerの純正オプションの扱いで、説明書きにも「「MA-D2A」は、D端子をアナログRGBに変換するケーブルです。本製品を、アイ・オー社製AVeL LinkPlayer「AV-LS300シリーズ」のD端子に接続することで、AV-LS300シリーズから出力された映像をアナログディスプレイに映し出すことが可能です。」と記載がしてある。信号の向きとしてはD端子からD-Subへ流れることを想定しているため、本品をHDFury3に接続しても動かない可能性があった。もし動かなくても文句は言えないし、ギャンブルであったのだが、結論として動作した。

 

 

hdfury3linkcable.jpg

D-Sub15pinメス、D端子オス

 

このケーブル、D-Sub側の端子はメスである。HDFury3の出力もD-Subのメスであるため、ジェンダーチェンジャーが必要だ。

  hdfury3miniconnector.jpg

ケーブル長は短いほうが良い

 

あわせて購入したものはELECOM AD-HD15M(超小型アダプタ) である。ケーブル長を伸ばしたくないので、これを選択。

 

 

スクリューが邪魔で挿し込めない

 

接続は上記の様な形となるが、この小型アダプタは、スクリューが両脇についており、このままではケーブルに干渉して挿し込むことができないので、引き抜いた。

 

 

hdfury3linkcableconnected.jpg

無事接続完了。

 

 

HDFury3からの音声出力はアナログ・オプティカル共に同一のコネクタから出力されており、おなじみのステレオミニプラグ、または光ミニプラグを差し込むことで使用可能となる。当然光ミニプラグのケーブルを購入した。

 

hdfury3opticalpackage.jpg

 

1mより短いケーブルが無かったのでVictor 光デジタルケーブル[XN-210SA] を選択。パッケージにあるように、光ミニプラグはポータブルMDにはよく採用されていて、このケーブルを使用することでデジタル出力が可能だった。最近でも高音質サウンドカードなどで採用された例もある。

 

 

  hdfury3opticalmini.jpg

今回は最低限の接続に必要なケーブル類を紹介した。

次回はHDMIセレクタを紹介したい。

 

 

 

HDMIへの切替プロジェクト今回はHDFury3の本体をレビューする。

 

 

HDFury3が届く

 

HDFury3を注文して1ヶ月、忘れた頃にFedexからお届けものが届く。最初は何だか分からなかったが、小ぶりのダンボール開けてみるとHDFury3だった。

hdfury3package.jpg

ブリスターパッケージで、表側には本体が、裏側には付属品が入っていた。

注文したのはHDfury3 Special Edition Basic Kit というもので、世界中どこでも送料無料の299ドルであった。円高なのでちょっと得した気分だ。

 

付属品

hdfury3accessory.jpgキットの内容は、HDFury3本体、D-Sub15pinオス-コンポーネントケーブル、D-Subオス-D-Subオスケーブル、USB給電ケーブル、USBアダプタ、小型マイナスドライバーとなる。

 

まずは本体を見てみよう。

 

hdfury3front.jpg筆者はHDFuryシリーズの他のモデルを所有していないため比較はできないのだが、白い筐体は鏡面仕上げで、安っぽさはあまり感じない。作りもしっかりしており、本体がねじれたり蓋が開いたりというものなさそうだ。あえて言うなら左側にある入力切替スイッチは明らかにプラスチックでそこだけは残念である。まぁ安定性と確実性の方が特に重要で、見た目の高級感が必要なデバイスでもないので特に問題は無いのだが。

タバコの箱ほどの大きさで、上側がRGB/コンポーネント出力、右側には給電コネクタ、下(手前)にはHDMI入力が2系統と、光/アナログ共有出力、左側にはHDMI入力の自動/AB切替スイッチおよびRGBの映像を左右にシフトさせるためのボタンがある。

 

D-Sub15ピン出力

hdfury3dsub15.jpgD-Sub15ピンコネクタからはディップスイッチの設定によるが、コンポーネント(Y/Pb/Pr)またはRGB(VGA)が出力可能である。出荷時はコンポーネント出力となっており、D-Sub15ピン-D端子変換ケーブルがあればそのままテレビに接続できる。または設定を変えることによってアナログRGB入力を持つPCモニタなどに接続できる。変換できる最大解像度は1080p(1920x1080)である。

 

光るロゴ

hdfury3toplight.jpg

表面のLEDロゴは光るようになっている。ただ光るだけではなく以下の様なステータス表示の意味合いを持っており、特にトラブルシューティングの際は役に立つ。

消灯:電力が無い、または電力不足

点滅:HDMI入力待ち

点灯:HDMI信号受信中(HDCPハンドシェイク完了)

ただ、このLEDはかなり眩しいため、LEDが点灯中は暗闇ではテレビの背面がぼぅっと青くなる位だ。このためホームシアター向けにLEDはOFFにできるようになっている。動作が安定していれば常時OFFで問題ないだろう。

 

切替スイッチなど

hdfury3side.jpg

HDFury3はHDMI入力が2系統あり、入力切替をAutoにしておくと、2系統のうち最初に信号が入力された側が表示される。両系統に信号が入力されていて、表示されている側の信号が途絶えた場合は自動的に他の入力に切り替わる。切替スイッチをABどちらかに選択するとその系統で固定される。スイッチの切替時は特にHDFury3の電源を落とす必要はない。

音声出力はアナログのステレオミニプラグまたは光ミニプラグを使用可能で、光ミニプラグを差し込んだ際は5.1 Dolby Digital/DTS sound対応のアンプ等に接続することでサラウンド出力が可能となる。

 

RGBにて接続している際は、モニタの表示範囲に対してイメージがセンタリングされない場合があり、この際はL\Rスイッチを押すことによってセンタリングを行うことができる。設定は保存されるため毎回設定する必要は無い。またL/Rどちらかを15秒押し続けることでセンタリング設定がリセットされる。

 

ディップスイッチ設定

hdfury3back.jpg本体背面にはディップスイッチの設定が表示してあり、工場出荷状態も記載されている。カバーを外すことでディップスイッチへアクセスできる。

 

1.RGB/コンポーネント出力設定

ON:RGB(VGA)

OFF:コンポーネント(Y/Pb/Pr, Y/Cb/Cr, YUV) 工場出荷時設定

 

2、3.RGB出力時のSync信号出力設定(コンポーネント出力時は無効)

ON/OFF:Syncパススルー 工場出荷時設定

ON/ON:ポジ

OFF/ON:ネガ

OFF/OFF:インバート

 

4.色深度レンジ設定

ON:16-235

OFF:0-255 工場出荷時設定

 

5.RGBセンタリング機能設定(イメージシフトLRボタンを使用せず、モニタ側の機能で設定を行う場合など)

ON:RGBシフト機能無効

OFF:RGBシフト機能有効 工場出荷時設定

 

6.パワー/ステータスLED使用設定

ON:LEDを点灯させる 工場出荷時設定

OFF:LEDを点灯させない

 

7、8.解像度制限設定(表示デバイスがフルHD入力をサポートしておらず、Blu-rayプレーヤーなどが電源を入れるごとにフルHD出力に戻ってしまう様な場合)

7 ON/OFF:入力1Aの1080p出力のON/OFF

8 ON/OFF:入力2Bの1080p出力のON/OFF

 

電源

hdfury3powersupply.jpg付属するUSB電源アダプタとUSB給電ケーブル。特に珍しいものは無い。

 

今回はD端子に接続するのが目的のため、付属してきたD-Sub15pin-コンポーネントケーブルも、D-Sub15pin-D-Sub15pinケーブルも出番はなさそうだ。というかD-Sub15pin-D端子ケーブルは付属していないため、別途購入する必要がある。またS/PDIFミニケーブルも付属していないため、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブルも買わないとならない。

 

さて、今回はHDFury3の本体についてレビューした。実際にテレビに接続するにはD-Sub15pinからD端子に変換するケーブル、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブル、HDMIケーブルやHDMIセレクターなども購入しなければならない。出費も記事も続く。。

 

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ただのIT好きのおじさんです。IT関係の仕事をしていますが、(ちょっと)広く(すごく)浅く物事をカバーします。ぐうたらなので手間を省ける機器購入には惜しみませんが、基本的に貧乏のため、買い物はコストパフォーマンス重視です。