HDMIへの切替プロジェクト今回はHDFury3の本体をレビューする。
HDFury3が届く
HDFury3を注文して1ヶ月、忘れた頃にFedexからお届けものが届く。最初は何だか分からなかったが、小ぶりのダンボール開けてみるとHDFury3だった。
ブリスターパッケージで、表側には本体が、裏側には付属品が入っていた。
注文したのはHDfury3 Special Edition Basic Kit というもので、世界中どこでも送料無料の299ドルであった。円高なのでちょっと得した気分だ。
付属品
キットの内容は、HDFury3本体、D-Sub15pinオス-コンポーネントケーブル、D-Subオス-D-Subオスケーブル、USB給電ケーブル、USBアダプタ、小型マイナスドライバーとなる。
まずは本体を見てみよう。
筆者はHDFuryシリーズの他のモデルを所有していないため比較はできないのだが、白い筐体は鏡面仕上げで、安っぽさはあまり感じない。作りもしっかりしており、本体がねじれたり蓋が開いたりというものなさそうだ。あえて言うなら左側にある入力切替スイッチは明らかにプラスチックでそこだけは残念である。まぁ安定性と確実性の方が特に重要で、見た目の高級感が必要なデバイスでもないので特に問題は無いのだが。
タバコの箱ほどの大きさで、上側がRGB/コンポーネント出力、右側には給電コネクタ、下(手前)にはHDMI入力が2系統と、光/アナログ共有出力、左側にはHDMI入力の自動/AB切替スイッチおよびRGBの映像を左右にシフトさせるためのボタンがある。
D-Sub15ピン出力
D-Sub15ピンコネクタからはディップスイッチの設定によるが、コンポーネント(Y/Pb/Pr)またはRGB(VGA)が出力可能である。出荷時はコンポーネント出力となっており、D-Sub15ピン-D端子変換ケーブルがあればそのままテレビに接続できる。または設定を変えることによってアナログRGB入力を持つPCモニタなどに接続できる。変換できる最大解像度は1080p(1920x1080)である。
光るロゴ
表面のLEDロゴは光るようになっている。ただ光るだけではなく以下の様なステータス表示の意味合いを持っており、特にトラブルシューティングの際は役に立つ。
消灯:電力が無い、または電力不足
点滅:HDMI入力待ち
点灯:HDMI信号受信中(HDCPハンドシェイク完了)
ただ、このLEDはかなり眩しいため、LEDが点灯中は暗闇ではテレビの背面がぼぅっと青くなる位だ。このためホームシアター向けにLEDはOFFにできるようになっている。動作が安定していれば常時OFFで問題ないだろう。
切替スイッチなど
HDFury3はHDMI入力が2系統あり、入力切替をAutoにしておくと、2系統のうち最初に信号が入力された側が表示される。両系統に信号が入力されていて、表示されている側の信号が途絶えた場合は自動的に他の入力に切り替わる。切替スイッチをABどちらかに選択するとその系統で固定される。スイッチの切替時は特にHDFury3の電源を落とす必要はない。
音声出力はアナログのステレオミニプラグまたは光ミニプラグを使用可能で、光ミニプラグを差し込んだ際は5.1 Dolby Digital/DTS sound対応のアンプ等に接続することでサラウンド出力が可能となる。
RGBにて接続している際は、モニタの表示範囲に対してイメージがセンタリングされない場合があり、この際はL\Rスイッチを押すことによってセンタリングを行うことができる。設定は保存されるため毎回設定する必要は無い。またL/Rどちらかを15秒押し続けることでセンタリング設定がリセットされる。
ディップスイッチ設定
本体背面にはディップスイッチの設定が表示してあり、工場出荷状態も記載されている。カバーを外すことでディップスイッチへアクセスできる。
1.RGB/コンポーネント出力設定
ON:RGB(VGA)
OFF:コンポーネント(Y/Pb/Pr, Y/Cb/Cr, YUV) 工場出荷時設定
2、3.RGB出力時のSync信号出力設定(コンポーネント出力時は無効)
ON/OFF:Syncパススルー 工場出荷時設定
ON/ON:ポジ
OFF/ON:ネガ
OFF/OFF:インバート
4.色深度レンジ設定
ON:16-235
OFF:0-255 工場出荷時設定
5.RGBセンタリング機能設定(イメージシフトLRボタンを使用せず、モニタ側の機能で設定を行う場合など)
ON:RGBシフト機能無効
OFF:RGBシフト機能有効 工場出荷時設定
6.パワー/ステータスLED使用設定
ON:LEDを点灯させる 工場出荷時設定
OFF:LEDを点灯させない
7、8.解像度制限設定(表示デバイスがフルHD入力をサポートしておらず、Blu-rayプレーヤーなどが電源を入れるごとにフルHD出力に戻ってしまう様な場合)
7 ON/OFF:入力1Aの1080p出力のON/OFF
8 ON/OFF:入力2Bの1080p出力のON/OFF
電源
付属するUSB電源アダプタとUSB給電ケーブル。特に珍しいものは無い。
今回はD端子に接続するのが目的のため、付属してきたD-Sub15pin-コンポーネントケーブルも、D-Sub15pin-D-Sub15pinケーブルも出番はなさそうだ。というかD-Sub15pin-D端子ケーブルは付属していないため、別途購入する必要がある。またS/PDIFミニケーブルも付属していないため、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブルも買わないとならない。
さて、今回はHDFury3の本体についてレビューした。実際にテレビに接続するにはD-Sub15pinからD端子に変換するケーブル、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブル、HDMIケーブルやHDMIセレクターなども購入しなければならない。出費も記事も続く。。