HDFury3の最近のブログ記事

 

前回はHDFury3の本体を紹介した。しかし本体およびその付属物だけではテレビのD端子へは接続できない。今回は第1回で説明した接続を行うために購入した他のものを紹介する。

 

D-Sub15pinからD端子へ

 

hdfury3linkcablepackage.jpg

簡易なパッケージ

 

HDFury3の出力はD-Sub15pinで、これをまずD端子へ変換する必要がある。テレビチューナのそばに設置するためケーブル長は必要ない。できれば10~20cmであればよいか。

 

購入したのはIOデータのI-O DATA AVeL LinkPlayer「AV-LS300シリーズ」用 ディスプレイ出力変換ケーブル MA-D2A というものである。そもそも商品名のとおりIOデータのAVeL LinkPlayerの純正オプションの扱いで、説明書きにも「「MA-D2A」は、D端子をアナログRGBに変換するケーブルです。本製品を、アイ・オー社製AVeL LinkPlayer「AV-LS300シリーズ」のD端子に接続することで、AV-LS300シリーズから出力された映像をアナログディスプレイに映し出すことが可能です。」と記載がしてある。信号の向きとしてはD端子からD-Subへ流れることを想定しているため、本品をHDFury3に接続しても動かない可能性があった。もし動かなくても文句は言えないし、ギャンブルであったのだが、結論として動作した。

 

 

hdfury3linkcable.jpg

D-Sub15pinメス、D端子オス

 

このケーブル、D-Sub側の端子はメスである。HDFury3の出力もD-Subのメスであるため、ジェンダーチェンジャーが必要だ。

  hdfury3miniconnector.jpg

ケーブル長は短いほうが良い

 

あわせて購入したものはELECOM AD-HD15M(超小型アダプタ) である。ケーブル長を伸ばしたくないので、これを選択。

 

 

スクリューが邪魔で挿し込めない

 

接続は上記の様な形となるが、この小型アダプタは、スクリューが両脇についており、このままではケーブルに干渉して挿し込むことができないので、引き抜いた。

 

 

hdfury3linkcableconnected.jpg

無事接続完了。

 

 

HDFury3からの音声出力はアナログ・オプティカル共に同一のコネクタから出力されており、おなじみのステレオミニプラグ、または光ミニプラグを差し込むことで使用可能となる。当然光ミニプラグのケーブルを購入した。

 

hdfury3opticalpackage.jpg

 

1mより短いケーブルが無かったのでVictor 光デジタルケーブル[XN-210SA] を選択。パッケージにあるように、光ミニプラグはポータブルMDにはよく採用されていて、このケーブルを使用することでデジタル出力が可能だった。最近でも高音質サウンドカードなどで採用された例もある。

 

 

  hdfury3opticalmini.jpg

今回は最低限の接続に必要なケーブル類を紹介した。

次回はHDMIセレクタを紹介したい。

 

 

 

HDMIへの切替プロジェクト今回はHDFury3の本体をレビューする。

 

 

HDFury3が届く

 

HDFury3を注文して1ヶ月、忘れた頃にFedexからお届けものが届く。最初は何だか分からなかったが、小ぶりのダンボール開けてみるとHDFury3だった。

hdfury3package.jpg

ブリスターパッケージで、表側には本体が、裏側には付属品が入っていた。

注文したのはHDfury3 Special Edition Basic Kit というもので、世界中どこでも送料無料の299ドルであった。円高なのでちょっと得した気分だ。

 

付属品

hdfury3accessory.jpgキットの内容は、HDFury3本体、D-Sub15pinオス-コンポーネントケーブル、D-Subオス-D-Subオスケーブル、USB給電ケーブル、USBアダプタ、小型マイナスドライバーとなる。

 

まずは本体を見てみよう。

 

hdfury3front.jpg筆者はHDFuryシリーズの他のモデルを所有していないため比較はできないのだが、白い筐体は鏡面仕上げで、安っぽさはあまり感じない。作りもしっかりしており、本体がねじれたり蓋が開いたりというものなさそうだ。あえて言うなら左側にある入力切替スイッチは明らかにプラスチックでそこだけは残念である。まぁ安定性と確実性の方が特に重要で、見た目の高級感が必要なデバイスでもないので特に問題は無いのだが。

タバコの箱ほどの大きさで、上側がRGB/コンポーネント出力、右側には給電コネクタ、下(手前)にはHDMI入力が2系統と、光/アナログ共有出力、左側にはHDMI入力の自動/AB切替スイッチおよびRGBの映像を左右にシフトさせるためのボタンがある。

 

D-Sub15ピン出力

hdfury3dsub15.jpgD-Sub15ピンコネクタからはディップスイッチの設定によるが、コンポーネント(Y/Pb/Pr)またはRGB(VGA)が出力可能である。出荷時はコンポーネント出力となっており、D-Sub15ピン-D端子変換ケーブルがあればそのままテレビに接続できる。または設定を変えることによってアナログRGB入力を持つPCモニタなどに接続できる。変換できる最大解像度は1080p(1920x1080)である。

 

光るロゴ

hdfury3toplight.jpg

表面のLEDロゴは光るようになっている。ただ光るだけではなく以下の様なステータス表示の意味合いを持っており、特にトラブルシューティングの際は役に立つ。

消灯:電力が無い、または電力不足

点滅:HDMI入力待ち

点灯:HDMI信号受信中(HDCPハンドシェイク完了)

ただ、このLEDはかなり眩しいため、LEDが点灯中は暗闇ではテレビの背面がぼぅっと青くなる位だ。このためホームシアター向けにLEDはOFFにできるようになっている。動作が安定していれば常時OFFで問題ないだろう。

 

切替スイッチなど

hdfury3side.jpg

HDFury3はHDMI入力が2系統あり、入力切替をAutoにしておくと、2系統のうち最初に信号が入力された側が表示される。両系統に信号が入力されていて、表示されている側の信号が途絶えた場合は自動的に他の入力に切り替わる。切替スイッチをABどちらかに選択するとその系統で固定される。スイッチの切替時は特にHDFury3の電源を落とす必要はない。

音声出力はアナログのステレオミニプラグまたは光ミニプラグを使用可能で、光ミニプラグを差し込んだ際は5.1 Dolby Digital/DTS sound対応のアンプ等に接続することでサラウンド出力が可能となる。

 

RGBにて接続している際は、モニタの表示範囲に対してイメージがセンタリングされない場合があり、この際はL\Rスイッチを押すことによってセンタリングを行うことができる。設定は保存されるため毎回設定する必要は無い。またL/Rどちらかを15秒押し続けることでセンタリング設定がリセットされる。

 

ディップスイッチ設定

hdfury3back.jpg本体背面にはディップスイッチの設定が表示してあり、工場出荷状態も記載されている。カバーを外すことでディップスイッチへアクセスできる。

 

1.RGB/コンポーネント出力設定

ON:RGB(VGA)

OFF:コンポーネント(Y/Pb/Pr, Y/Cb/Cr, YUV) 工場出荷時設定

 

2、3.RGB出力時のSync信号出力設定(コンポーネント出力時は無効)

ON/OFF:Syncパススルー 工場出荷時設定

ON/ON:ポジ

OFF/ON:ネガ

OFF/OFF:インバート

 

4.色深度レンジ設定

ON:16-235

OFF:0-255 工場出荷時設定

 

5.RGBセンタリング機能設定(イメージシフトLRボタンを使用せず、モニタ側の機能で設定を行う場合など)

ON:RGBシフト機能無効

OFF:RGBシフト機能有効 工場出荷時設定

 

6.パワー/ステータスLED使用設定

ON:LEDを点灯させる 工場出荷時設定

OFF:LEDを点灯させない

 

7、8.解像度制限設定(表示デバイスがフルHD入力をサポートしておらず、Blu-rayプレーヤーなどが電源を入れるごとにフルHD出力に戻ってしまう様な場合)

7 ON/OFF:入力1Aの1080p出力のON/OFF

8 ON/OFF:入力2Bの1080p出力のON/OFF

 

電源

hdfury3powersupply.jpg付属するUSB電源アダプタとUSB給電ケーブル。特に珍しいものは無い。

 

今回はD端子に接続するのが目的のため、付属してきたD-Sub15pin-コンポーネントケーブルも、D-Sub15pin-D-Sub15pinケーブルも出番はなさそうだ。というかD-Sub15pin-D端子ケーブルは付属していないため、別途購入する必要がある。またS/PDIFミニケーブルも付属していないため、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブルも買わないとならない。

 

さて、今回はHDFury3の本体についてレビューした。実際にテレビに接続するにはD-Sub15pinからD端子に変換するケーブル、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブル、HDMIケーブルやHDMIセレクターなども購入しなければならない。出費も記事も続く。。

 

 

筆者のテレビは2003年に発売されたPioneerのPDP-434HDである。その頃も東京地区は地デジ波での放送は始まっていたが、家電メーカもあまり本腰を入れておらず、発売されている大型テレビも地デジチューナ付きとそうでないものと2モデル出しており、地デジチューナーを搭載しているモデルは搭載していないモデルに対して数万円高い、といったような時代であった。筆者が購入したのはチューナーが「メディアレシーバー」として別筐体となっているモデルだ。アナログとBS/CSチューナのみがであり、地デジチューナーは搭載されていない。別途チューナーを購入して外部入力での視聴となる。解像度も今では当たり前のフルHDではなく、1280×768である。その頃は規格策定中だったHDMIも搭載されておらずD4端子のみ、という、フルHD全盛の現在からすると「時代遅れ」のテレビになってきている。

 

だが、この連載の冒頭で書いたとおり筆者宅ではテレビの使用頻度が低く、パネルの駆動時間もさほど長くないため、まだまだ現役である。パネル自体もくたびれている感じはしていないし(そもそもくたびれたプラズマというのはどんな感じなのか知らない)、インターレースの映像とプログレッシブの映像を見比べても大して違いが解らない馬鹿脳を持つ筆者には買い換える理由があまり無いのである。最近話題の3Dの行く末を見てから次のテレビを買うつもりだ。

 

しかし、時代は進んでいくものである。筆者宅に地デジを導入した2年ほど前、チューナーは当時発売されたばかりのBuffalo LT-H90DTVであるが、この機器はHDMIを搭載している。また、しばらく前に購入した薄型PS3においてはDVDのアプコンはHDMIでないと機能しない。筆者のメインPCも出力・モニタ入力共にHDMIだ。最近量販店で売られているテレビの外部入力はHDMIが3系統程度、D-Sub15ピンとD端子排他入力が入力4というのが多い気がする。そう遠くない内にコンポーネント端子(搭載しているものを最近見ない)、D端子共に駆逐されてしまうのだろう。もう映像・音声共にアナログで伝送する時代は終焉を迎え、HDMI全盛なのだと気付かされる(DisplayPortはどこ行った?)。

 

さて、発売される機器の入出力ポートがHDMI全盛の今の時代、入力側がD端子の筆者宅では各機器の接続は上記のPS3やLT-H90DTV、Wii、DVDプレーヤーにおいてもD端子経由、たまにPCを繋ぐにもD-Sub経由のアナログ信号なのであるが、最近PS3のアプコン機能の実力を友人宅で見てしまい、接続形態を改善することに決めたのである。こうすることによって我が家の旧世代のプラズマテレビもまだまだ使えるし、いざテレビを買い換えた際に移行が楽である。

 

少ないながらも仕事のこともあり、ITの知見は持ち続けたい筆者にとっては、遅れをとっている知識や経験をキャッチアップするいい機会である(要するにPS3をHDMI出力したいだけなのである。購入した機器のパフォーマンスは余さず発揮させたい、と思うのは技術者魂として当然ではなかろうか)。・・・・という理由は後付けなのであるが、決めたからにはプロジェクト発動である。

 

まず、現状を理解しやすいように現在の接続形態をまとめてみた。

 

hdfuryasis.jpgPioneer PDP-434HDのメディアレシーバはD端子入力が2つあるのだが、対する接続する機器が多い為セレクタを使用していた。手動切り替え式なので、わざわざ地デジとPS3を切り替えるのにセレクタまで歩いて行き、スイッチを切り換えかえなければならない。切り替えは面倒なのだが、このセレクタのいいところは、各切り替え元にOpticalケーブルとRCAの両方持っている点である。デジタル音声・アナログ音声共に切り替わるため、LT-H90DTV・PS3のOptical接続と、Wiiのアナログ接続を、このセレクタで切り替えることが可能なのである。ただし、DA/ADコンバートしてくれるわけではないので、出力側は両方ともアンプにつなげておく必要があるのだが。

 

さて、これらの機器の中でHDMI出力を行えるものはLT-H90DTVとPS3、HDDハンディカムである(DVDプレーヤはPS3導入によって引退した)。WiiはHDMI出力を持っていないのでD端子のまま、骨董機器であるHi8/S-VHSはS端子/RCA端子であるのでこれらはメディアレシーバに直接入力する。HDMI出力機器はHDMIセレクタによって切り替え、最終的にテレビ入力(メディアレシーバのD端子)直前にアナログに変換することとする。

 

ということで、完成予定はこうなる。

 

hdfurytobe.jpg

 

 

HDMI->D端子の変換であるが、いろいろと話題であったHDFury2を購入しようと思っていた矢先にHDFury3が発表されたため、HDFury3を使用して構築することにした。

2010年8月までCurtPalme.comで独占販売とのことなので、このサイトから注文した。

 

さて、品物が届くまで待つとしよう。

 

 

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  • 筆者が何気なく購入したもの、または構想に基づいて購入したものについて、どんなものでも真面目にレビューするブログです。知識も経験もハンパな上、広くリサーチはしたりはしないので、書くことがおかしいことがあります。原則的に主観ベース・偏ったモノの書き方をします。

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ただのIT好きのおじさんです。IT関係の仕事をしていますが、(ちょっと)広く(すごく)浅く物事をカバーします。ぐうたらなので手間を省ける機器購入には惜しみませんが、基本的に貧乏のため、買い物はコストパフォーマンス重視です。