2010年6月アーカイブ

 

minip180outside.jpg前回はジャンクで購入したPCケースの外装チェックを行ってきた。展示品上がりということでそれなりのダメージを考えていたが、思ったほど悪くなかった。

 

今回は内装、付属品などのチェックを行ってみよう。

 

 

パネルを外し、中を見る

 

 

minip180insideright.jpgさて、内部を覗いてみると、内装に傷やヘコミは全くといっていいほど無い。新品同様である。フロントパネルから延びるケーブルは束ねられたままであり、HDDケージも傷一つ無い。

 

minip180insidefront1.jpgフロントカバーを開けると、こちらも新品同様きれいなものである。カバーが270度開くダブルヒンジもスムーズに動作する。5インチベイのベゼル奥のスチールのカバーも残っている。

 

minip180insidefront2.jpgファンハウジング内部の防塵フィルタも問題ない。

 

minip180topfan.jpgファンの羽根を見ても使用感はない。ショップによっては付属ファンの音量確認用にファンを回しているところもあるが、このケースは通電はされていないようだ。

 

 

歪みは?

 

ケースに歪みが出ているかどうか見てみよう。安いケースの場合は本体に重い荷物を載せたり、人が乗ったりするとどちらかの方向にひし形に変形することがある。Actec mini P180は希望小売価格が2万円弱のケースであり、高級の部類に入る。また、このPCケースは上下のチャンバーを設けてあり、内部に隔壁が存在するため、他のケースよりさらに剛性は高い。このPCケース本体がゆがむ場合は相当の力が必要だと思われる。今回はケースの接合部分を検証することで簡易的なチェックを行ってみる。

 

minip180yugami1.jpgPCケースを正面左側から見た。サイドパネルとフロントパネルの間に歪みから生じる不自然な隙間は無い。

 

minip180yugami2.jpgPCケースのフロントパネル上部。フロントパネルとフロントカバーについても不自然な隙間は見当たらない。

 

minip180yugami3.jpgフロントパネル下部。こちらも問題ないようだ。

 

ケース上部パネルがひし形にゆがむことはほぼ考えられないので確認しない。

剛性の高いPCケースのため、歪みについては杞憂だったようだ。

 

 

付属品は揃っているか?

 

さて最後の検証は付属品である。まずは輸入代理店のリンクスインターナショナルのページを確認する。付属品は

1.シリコングロメットの予備および専用ネジ

2.取扱説明書

3.5インチ→3.5インチドライブベイ変換トレイおよびフロントベゼル

4.下部HDDケージ用HDDブラケット(6本)

5.結束バンド(4本)

と記載がある。

今回付属品の箱に入っていた内容物は、

 

minip180contents.jpg左から、ケース下部の防塵フィルタ、マザーボードリアパネル、結束バンド4本、5インチ→3.5インチベイ変換トレイ、フロントベゼル、下部HDDケージ用HDDブラケット(6本)

である。その他装着済みのものとして

・ケースファン20cm、12cm

・HDDケージ(上下1つずつ)

・HDDケージに装着済みのシリコングロメットが20個

・フロントパネル防塵フィルタ2個

・電源設置箇所のシリコングロメット

・ケース内部右側に結束バンド3本

である。

 

minip180hddcage.jpg結局付属品の欠品はネジ、取扱説明書のみであった。シリコングロメットを通してHDDを固定するネジが無いのは少々痛い。別途購入することにしよう。取扱説明書はAntecのサイトからダウンロードできるため問題ない。

 

まとめ

 

さて、筆者の感覚として、今回の買い物は「外装傷アリの展示上がり品」として想定される範囲であったと感じた。当然展示品上がりにも程度があり、身包み剥がされ、ケツの毛まで引き抜かれたようなPCケースも中にはあるだろう。ただ、展示上がり後ノーチェックで販売されているため、今回の様な中程度の展示上がり品が来るか、完全ジャンクのものが来るかは博打のようなものである。今回の筆者の買い物は良かった方だと思う。

以上でこの連載は終わりである。どんなマシンを組んでいこうか、、楽しみなPCケースである。まずは外装の汚れ落としと傷隠しを行っていくとしよう。

 

 

 

最後におまけ。サイドパネルの傷の一つをコンパウンドで磨いてみた。コンパウンドはプラスチック用のあまり強くないもの。

Before

minip180scratchbefore.jpgAfter

minip180scratchafter.jpg

 

 

 

 

minip180box.jpg

注文~到着まではとりあえず及第点の某オンラインショップでのPCケース購入だが、実際に中身はどうだろうか。このPCケースは「店頭展示品戻り」で「ジャンク」である。数ヶ月の間にたくさんの人が触っているため、手垢や汚れは当然あるだろう。また、PCケースコーナーはPCケースが陳列されている場所でに置かれているため、PCケースの中を見るためにサイドパネルを外し本体を傾けたり、背面を見たり、していることを考えると両サイドのケースとぶつかることが想定できる。サイドパネルの傷、または落下による欠けや歪みも考えられる。

最悪は付属品の盗難など欠品もあるだろう。某掲示板の書き込みを見るとサイドパネルやフロントパネルが欠品という状態もあるとのことだが、これは酷すぎると思う。チェックなしとはいえ、大きなパーツの欠品は購入者に対して知らせるべきだと思うがいかがだろうか。

 

開梱の前に、届いた箱をチェックしてみよう。

minip180boxtop.jpg

まず箱自体のダメージはなかった。展示品として店舗で使用されていたため、当然一度は開梱されている。その後商品を戻し、クリアのテープで梱包しなおしている。

 

minip180boxside.jpg箱右側には、店舗に当初届いた際の配送業者の伝票貼り付け跡と店舗管理用の在庫シール?を剥がしたような跡がある。シールのほうは、カッターで軽く切り込みを入れて剥がしているので、外箱の印刷面ごと剥ぎ取られている。

 

minip180boxinside.jpg

取っ手の部分からは剥き出しの商品が見える。新品の状態ではビニールに入っているかどうかは分からない。

 

 

開梱

 

では早速あけてみることにしよう。

minip180boxopen.jpg 梱包財はこの外箱についていたオリジナルのものが使われているようだ。きちんと外箱に収まっており、本体もぐらつくような事はない。

 

minip180boxremovetop.jpg 梱包財を取り除くと本体が現れた。フロントパネルに商品タグを貼り付けていたと思われる糊の痕がある他は特に傷は見当たらない。

外装をチェック!

本体を取り出し、フロントパネルを見てみる。

minip180top.jpg 梱包材を外した際に見られたフロントパネルの上部に糊の痕。傷ではないので家庭用洗剤で落とせそうだ。  

minip180front.jpg フロントパネル前面にも糊の痕が見られた。これも洗剤で落ちそうだ。傷やヘコミは特に見当たらない点は良かった。写真では見づらいが、手垢で結構汚れている。

minip180left.jpg 次に正面左側のパネルへ移ろう。写真では見づらいのだが、上部には他のケースと擦れた痕と思われる金属系の汚れ、上から2番目は隣のケースのパネルの角がぶつかったのだろうか、鋭利なものが当たった痕があり、削れて地が見えている。下の二つの○は引きずったような痕で表面の引っかき傷になっている。結構広範囲だが下地までは見えていない。

 

minip180leftdamage1.jpg 上から2番目の○のアップ。左のくしゃくしゃっとなっているところの傷は深くはないが、右側はハサミを落としたような傷で、深く、金属が見えている。

 

minip180leftdamage2.jpg 左下の引っかき傷。下地までは達しておらず、ダメージは表面のみだ。コンパウンドで落ちるかもしれない。

  minip180rightdamage1.jpg

正面左側のパネルをチェック

左側はケース内部を見るために何度も外されるため、傷も結構ある。大きいのは写真にあるような細かい引っかき傷だ。直径20cm程度の範囲で細かい引っかいたような痕があり、下地まで達しているものが多い。何度も何度も何かと擦り合わせた感じだ。後方のプラスチックの枠にまで傷が続いている。下地まで達しているため、コンパウンドでも取れない。汚れを落とす程度だろう。

  minip180rightdamage2.jpg 左側パネル上部の汚れ。これはコンパウンドで落ちそうだ。

minip180rightdamage3.jpg 左側パネルの裏、ヘコミ、、というより、マイナスドライバを挿し込んだような痕がある。落としたりしただけではこのようにならないと思うのだが。。

  minip180rear.jpg リアの状態。特にへこみなどは見当たらない。

ざっと外装を見てみたが、やはり頻繁に外されたと見られる左側パネルの状態が酷い。多くの傷が下地まで達していて痛々しい。そのほかはへこみや傷は見当たらず汚れを落とせば、ぱっと見は新品と見間違えるくらいだろう。

外装ダメージのまとめ

 

minip180damage.jpg さて、今回のダメージをまとめてみた。青い○の糊付着部分は問題ない。サイドパネルに関しては左右両方とも傷が相当ある。店舗によっては左側パネルは外しっぱなしの場合もあり、この場合はフレームむき出しのケースと隣り合わせになり、傷は増えるだろう。

赤い○の引っかき傷が最大のダメージで、割れや欠け、大きなヘコミは見つからなかったのは良かった。また少なくとも外装パーツについては欠品はなく、汚れさえ落としてしまえば、前から見ている分には新品のようになると思われる。

 

 

さて、次は内部および付属品チェックを行いたい、、がこの記事が長くなってしまったので次回に 持ち越すことにした。

 

 

 

 

最後におまけ。外箱のテープは4回貼られていた。(番号の振り方が逆な点はご容赦いただきたい)

minip180boxtape.jpg  


 

最近某掲示板を巡っていた際に、あるオンラインショップの評判の悪さが目に付いた。このオンラインショップは他のショップと同じように「中古品」「ジャンク品」を扱っているのだが、先人たちの経験ではどうも「中古」「ジャンク」の定義については他のショップとずれているというのだ。その某掲示板では特にPCケースはこのショップでは買ってはいけない、とある。普通のショップの状態表示より悪いもの(中古⇒ジャンク相当、ジャンク⇒ゴミ相当?)が届くという。

 

そのオンラインショップサイトを実際に見ていると、新品も扱っており、中古品、ジャンクのページもある。また、赤札と称する所謂"1人1つまで"というものなど、他のショップと大差ない。ちょっと人柱的な気持ちが沸々と沸いてきたため、筆者が検証してみようと思い立ったのである。当たり前だがサイトを見ているだけではサービスの質までは判断できない。実際に購入してウワサは本当なのかを確かめてみた。

 

購入

 

このサイト、左側にはナビゲーションバーがあり、商品種別が記載されているボタンを押すことでそのページに飛ぶのだが、その中に「ジャンク」というものがある。そのページにはメモリやマザーボード、メーカー製PC、プリンタなどが並んでいる。その中でAntec Mini P180 Whiteを見つけた。値段は4200円である。

 

そのページには代理店のプレスリリース用写真の他、説明書きがある。

 

「★店頭、展示品戻り、未チェック品のため、ジャンク品にて提供。外観にキズやユガミ等がある場合があります。電源は搭載されていません。また、添付品等なども揃っていない可能性や、動作しないパーツが含まれている場合もあります。箱には入っていますが、外観、動作、等一切不問にて願います。」

「◆戻り品につき、本体に汚れ、傷みがある場合があります。 付属品に欠品がある場合があります。」

 

これらの、ジャンクである旨の説明書きがある。また、商品は「今週末入荷」と記載がある。展示品の戻りが入荷次第、チェックを経ずにそのまま出荷されることとなる。

 

早速ショッピングカートに入れ、チェックアウトした。クレジットカードは使用できず、振込みか代引きのみとなる。今回は銀行振り込みで支払いを行う。

 

その後1~2分で受注した旨の自動送信メールが届いた。銀行振り込み先の確認をし、オンラインで振り込み手続きを行った。銀行振り込みの場合は(ショップによる)入金確認後4営業日以内での発送する、と記載がある。注文および支払い手続きを行ったのが水曜日の夜のため、入金確認は最短で翌日の木曜日、商品入荷が週末の為、発送は月曜日または火曜日であろう。したがって到着予定は最短で水曜日、到着がずれても木曜日、、と予測する。掲示板での書き込みにも対応の遅さが書き込まれていたため、待つことにしよう。

 

 

入金確認連絡・・が無い

 

その後、木曜日、金曜日になれど入金の確認のメールが来ない。振り込み処理が完了しているため、まちがいなく入金が確認できる状態であるはずだ。改めて掲示板を覗いてみるとどうやら入金確認メールは送られないようだ。となると商品がいつ届くのか予測も立たない。一抹の不安を覚えたが、商品が全く届かないような詐欺行為は無い様なので暫く待つこととする。

 

週が明け、月曜日、火曜日が過ぎたが、商品発送のメールがこない。こうなると商品が届かない理由が、振込みがうまくいっていないのか、入金確認ができていないのか、入荷した商品に問題があったのか、発送したが配達業者のトラブルで届いていないのか、、全く予測がつかない。クレームの入れるにもどこに電話してよいのやら、といった状態だ。今回はブログの記事にすることを決めていたため、メールや電話は行わずひたすら待つ事とした。

 

 

発送連絡が来た

 

さらに翌日の水曜日の朝10時半、ショップからメールが届いた。商品を発送したとの事。一安心である。ただ、「昨夜、送品の発送」を行ったと書かれている。夜な夜な梱包作業を行っていたのだろうか。昨夜ということは火曜日である。入金確認が木曜日に行われていたとしてキッカリ4営業日である。積荷の追跡番号の記載があり、佐川急便のサイトで追跡してみると、最寄の集配所までは来ているようだ。遅くとも明日には届くであろう。発送メールに関してはちょっと如何わしさを感じさせていたが、商品の場所から判断するに体の良い言い訳ではないと思い、黙って到着を待つ。

 

商品が届く

 

待ってばかりだったが、メールの届いた水曜日の夜21時半頃に自宅の呼び鈴が鳴り、商品が届けられた。

注文から到着までちょうど一週間かかったことになる。これは商品の入荷が週末だったことを考えるとそんなに悪くない。(メーカー生産待ちの予約注文なら理解できるが、未入荷中中古を先行販売してしまうのはどうかと思うが。。)

 

 

入金確認のメールが送られてこないなどの不安な点があるが、商品は約束とおり届いたことになる。

 

だが、本題はこれからである。次回は梱包を解き、約束とおりの商品なのかどうか中身を確認していくことにする。

 

 

 

前回はHDFury3の本体を紹介した。しかし本体およびその付属物だけではテレビのD端子へは接続できない。今回は第1回で説明した接続を行うために購入した他のものを紹介する。

 

D-Sub15pinからD端子へ

 

hdfury3linkcablepackage.jpg

簡易なパッケージ

 

HDFury3の出力はD-Sub15pinで、これをまずD端子へ変換する必要がある。テレビチューナのそばに設置するためケーブル長は必要ない。できれば10~20cmであればよいか。

 

購入したのはIOデータのI-O DATA AVeL LinkPlayer「AV-LS300シリーズ」用 ディスプレイ出力変換ケーブル MA-D2A というものである。そもそも商品名のとおりIOデータのAVeL LinkPlayerの純正オプションの扱いで、説明書きにも「「MA-D2A」は、D端子をアナログRGBに変換するケーブルです。本製品を、アイ・オー社製AVeL LinkPlayer「AV-LS300シリーズ」のD端子に接続することで、AV-LS300シリーズから出力された映像をアナログディスプレイに映し出すことが可能です。」と記載がしてある。信号の向きとしてはD端子からD-Subへ流れることを想定しているため、本品をHDFury3に接続しても動かない可能性があった。もし動かなくても文句は言えないし、ギャンブルであったのだが、結論として動作した。

 

 

hdfury3linkcable.jpg

D-Sub15pinメス、D端子オス

 

このケーブル、D-Sub側の端子はメスである。HDFury3の出力もD-Subのメスであるため、ジェンダーチェンジャーが必要だ。

  hdfury3miniconnector.jpg

ケーブル長は短いほうが良い

 

あわせて購入したものはELECOM AD-HD15M(超小型アダプタ) である。ケーブル長を伸ばしたくないので、これを選択。

 

 

スクリューが邪魔で挿し込めない

 

接続は上記の様な形となるが、この小型アダプタは、スクリューが両脇についており、このままではケーブルに干渉して挿し込むことができないので、引き抜いた。

 

 

hdfury3linkcableconnected.jpg

無事接続完了。

 

 

HDFury3からの音声出力はアナログ・オプティカル共に同一のコネクタから出力されており、おなじみのステレオミニプラグ、または光ミニプラグを差し込むことで使用可能となる。当然光ミニプラグのケーブルを購入した。

 

hdfury3opticalpackage.jpg

 

1mより短いケーブルが無かったのでVictor 光デジタルケーブル[XN-210SA] を選択。パッケージにあるように、光ミニプラグはポータブルMDにはよく採用されていて、このケーブルを使用することでデジタル出力が可能だった。最近でも高音質サウンドカードなどで採用された例もある。

 

 

  hdfury3opticalmini.jpg

今回は最低限の接続に必要なケーブル類を紹介した。

次回はHDMIセレクタを紹介したい。

 

 

 

筆者のメインマシンは一昔前に組んだCore2Quad Q8200のマシンである。ケースはAntecのThree Hundred(ABではない)を使用している。Three Hundredは一応ゲーミングケースの位置づけなのだが、出っ張りが多いとか、ロゴが赤く光るとかいうことは無く、無骨で機能的なケースである。天板の14cmファンをはじめ、多くのファンを搭載可能であり、俗に言う「冷えるケース」である。前面がメッシュ構造のため、うるさいとよく言われるが、静音ファンを使用すれば筆者の感覚としては十分静かである。

 

さて、風通しのよいケースはホコリがたまるものである。このケースは前面は取り外し可能なダストフィルタが付いており、大きなホコリは前面からは入らない。ケースサイドには12cmのファンが取り付けられるようになっているのだが、ここにはフィルタは付いていない。ケース外部に向かって5mm程度の凹凸があり、着けたくても着けられないのだ。

 

antecdb.jpg

ファンを内部に取り付けた際にファンと干渉しないよう、このような形態になっていると思われるが。。

 

結果、VGAクーラー交換時の写真のようにVGAクーラーは前回掃除した後、半年でホコリだらけになっていた。VGAクーラー交換後、ケースサイドにもフィルタをつけ、さらに夏に向けてファンも取り付けることにした。

 

取り付けるフィルタは、アイネックス社のファンフィルターCFF-120Zで、12cmのものである。ファンガードとフィルタ、フィルタカバーの3つで構成されており、水洗い可能なフィルタをファンガードとフィルタカバーでサンドイッチする。Three Hundredの前面フィルタと同様に、フィルタの取り外し及び水洗いが可能なことなどからこれを採用した。

  

antecfilter.jpg

テーパーネジで固定するのはファンガードのみ。フィルタとフィルタカバーはファンガードにはめ込み、フィルタカバーのツメによって固定される。ぐらつきは無く、しっかり固定されるため、振動などによるビビリもない。 

 

吸気のファンはENERMAX PCケースファン アポリッシュ12cm シルバー UCAP12-Sを採用した。特に理由は無いのだが、LEDの付いているファンをちょっと付けてみたくなった、、といったところか。LEDが付きっぱなしだと煩いのでOFFにできるスイッチがあるのがうれしい。

 

加工&取り付けは特に難しくない。Three Hundredのサイドのメッシュについては測ったところ幅1.1mm、高さが0.8mmのスチールであった。このくらいの細さであればニッパで切れる。もっと分厚かったらハンドニブラが登場するところだ。

antecnipper.jpg

パチッ、パチッと一本ずつ切断していく。 

 

 

 

anteccut.jpg

切断完了。バリ取りは特に必要ない。 

 

メッシュが切り取れれば、フィルタとファンでサンドイッチし、テーパーネジで固定する。 

antecfilterside.jpg

 ケースカバー外側。テーパーネジは黒があればもっと良かったが、フィルタカバーがあるので問題なし。

   antecfanside.jpg

 ケースカバー内側。スイッチはLEDのON/OFFの切替スイッチ。

 

 

フィルタとフィルタカバーをはめ込み、ケースに戻す。ファンの電源を接続すれば完了である 

antecdone.jpg

LEDの色は青に見えるが実際は白色である。

 

 

これでThree Hundredのケースがつけられる場所にはすべてファンが付いたのだが、一つ気がかりなのは、エアフローではなく、吸気と排気のバランスである。

短冊状のティッシュを5インチベイドライブ脇の隙間に持っていったところ、吸い込まれてしまった。

antectissue.jpg

吸い込まれるティッシュ

 

どうやらケース内が負圧状態のようである。 排気過多ということだ。この状態だとフィルタ以外のケースの隙間からも空気を吸い込むため、そこからホコリが進入することになる。

 

排気側のファンは14cmが1個、12cmが2個、吸気側は12cmが3個のため、仮に同サイズの場合の風量が同一であれば吸気ファンより排気ファンの方が仕事量が多いこととなる。できれば多少の正圧に持っていきたいところだ。対策としては排気ファンの回転数を落とすことだが、排気側の回転数は付属のファンコンにより最低回転数となっている。このため、今回は吸気側の回転数を多少上げることとしたが、正圧まで持っていこうとするとファンの回転数を相当上げなければいけないこととなり、かなり煩くなってしまうため、最終的に負圧状態を軽減するまでしか持って行かなかった。

 

とはいえ、今までホコリのメインエントランスとなっていた場所にフィルタを付けることで掃除の頻度は軽減できるはずだ。今回はここまでとし、余裕があればエアフローの多いファンに交換することとする。(このファンは低回転数にて30cfm程度)

 

 

HDMIへの切替プロジェクト今回はHDFury3の本体をレビューする。

 

 

HDFury3が届く

 

HDFury3を注文して1ヶ月、忘れた頃にFedexからお届けものが届く。最初は何だか分からなかったが、小ぶりのダンボール開けてみるとHDFury3だった。

hdfury3package.jpg

ブリスターパッケージで、表側には本体が、裏側には付属品が入っていた。

注文したのはHDfury3 Special Edition Basic Kit というもので、世界中どこでも送料無料の299ドルであった。円高なのでちょっと得した気分だ。

 

付属品

hdfury3accessory.jpgキットの内容は、HDFury3本体、D-Sub15pinオス-コンポーネントケーブル、D-Subオス-D-Subオスケーブル、USB給電ケーブル、USBアダプタ、小型マイナスドライバーとなる。

 

まずは本体を見てみよう。

 

hdfury3front.jpg筆者はHDFuryシリーズの他のモデルを所有していないため比較はできないのだが、白い筐体は鏡面仕上げで、安っぽさはあまり感じない。作りもしっかりしており、本体がねじれたり蓋が開いたりというものなさそうだ。あえて言うなら左側にある入力切替スイッチは明らかにプラスチックでそこだけは残念である。まぁ安定性と確実性の方が特に重要で、見た目の高級感が必要なデバイスでもないので特に問題は無いのだが。

タバコの箱ほどの大きさで、上側がRGB/コンポーネント出力、右側には給電コネクタ、下(手前)にはHDMI入力が2系統と、光/アナログ共有出力、左側にはHDMI入力の自動/AB切替スイッチおよびRGBの映像を左右にシフトさせるためのボタンがある。

 

D-Sub15ピン出力

hdfury3dsub15.jpgD-Sub15ピンコネクタからはディップスイッチの設定によるが、コンポーネント(Y/Pb/Pr)またはRGB(VGA)が出力可能である。出荷時はコンポーネント出力となっており、D-Sub15ピン-D端子変換ケーブルがあればそのままテレビに接続できる。または設定を変えることによってアナログRGB入力を持つPCモニタなどに接続できる。変換できる最大解像度は1080p(1920x1080)である。

 

光るロゴ

hdfury3toplight.jpg

表面のLEDロゴは光るようになっている。ただ光るだけではなく以下の様なステータス表示の意味合いを持っており、特にトラブルシューティングの際は役に立つ。

消灯:電力が無い、または電力不足

点滅:HDMI入力待ち

点灯:HDMI信号受信中(HDCPハンドシェイク完了)

ただ、このLEDはかなり眩しいため、LEDが点灯中は暗闇ではテレビの背面がぼぅっと青くなる位だ。このためホームシアター向けにLEDはOFFにできるようになっている。動作が安定していれば常時OFFで問題ないだろう。

 

切替スイッチなど

hdfury3side.jpg

HDFury3はHDMI入力が2系統あり、入力切替をAutoにしておくと、2系統のうち最初に信号が入力された側が表示される。両系統に信号が入力されていて、表示されている側の信号が途絶えた場合は自動的に他の入力に切り替わる。切替スイッチをABどちらかに選択するとその系統で固定される。スイッチの切替時は特にHDFury3の電源を落とす必要はない。

音声出力はアナログのステレオミニプラグまたは光ミニプラグを使用可能で、光ミニプラグを差し込んだ際は5.1 Dolby Digital/DTS sound対応のアンプ等に接続することでサラウンド出力が可能となる。

 

RGBにて接続している際は、モニタの表示範囲に対してイメージがセンタリングされない場合があり、この際はL\Rスイッチを押すことによってセンタリングを行うことができる。設定は保存されるため毎回設定する必要は無い。またL/Rどちらかを15秒押し続けることでセンタリング設定がリセットされる。

 

ディップスイッチ設定

hdfury3back.jpg本体背面にはディップスイッチの設定が表示してあり、工場出荷状態も記載されている。カバーを外すことでディップスイッチへアクセスできる。

 

1.RGB/コンポーネント出力設定

ON:RGB(VGA)

OFF:コンポーネント(Y/Pb/Pr, Y/Cb/Cr, YUV) 工場出荷時設定

 

2、3.RGB出力時のSync信号出力設定(コンポーネント出力時は無効)

ON/OFF:Syncパススルー 工場出荷時設定

ON/ON:ポジ

OFF/ON:ネガ

OFF/OFF:インバート

 

4.色深度レンジ設定

ON:16-235

OFF:0-255 工場出荷時設定

 

5.RGBセンタリング機能設定(イメージシフトLRボタンを使用せず、モニタ側の機能で設定を行う場合など)

ON:RGBシフト機能無効

OFF:RGBシフト機能有効 工場出荷時設定

 

6.パワー/ステータスLED使用設定

ON:LEDを点灯させる 工場出荷時設定

OFF:LEDを点灯させない

 

7、8.解像度制限設定(表示デバイスがフルHD入力をサポートしておらず、Blu-rayプレーヤーなどが電源を入れるごとにフルHD出力に戻ってしまう様な場合)

7 ON/OFF:入力1Aの1080p出力のON/OFF

8 ON/OFF:入力2Bの1080p出力のON/OFF

 

電源

hdfury3powersupply.jpg付属するUSB電源アダプタとUSB給電ケーブル。特に珍しいものは無い。

 

今回はD端子に接続するのが目的のため、付属してきたD-Sub15pin-コンポーネントケーブルも、D-Sub15pin-D-Sub15pinケーブルも出番はなさそうだ。というかD-Sub15pin-D端子ケーブルは付属していないため、別途購入する必要がある。またS/PDIFミニケーブルも付属していないため、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブルも買わないとならない。

 

さて、今回はHDFury3の本体についてレビューした。実際にテレビに接続するにはD-Sub15pinからD端子に変換するケーブル、S/PDIFミニプラグ-角型プラグケーブル、HDMIケーブルやHDMIセレクターなども購入しなければならない。出費も記事も続く。。

 

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ただのIT好きのおじさんです。IT関係の仕事をしていますが、(ちょっと)広く(すごく)浅く物事をカバーします。ぐうたらなので手間を省ける機器購入には惜しみませんが、基本的に貧乏のため、買い物はコストパフォーマンス重視です。